2012年1月14日土曜日

【CG】日本の映像会社に物申す!お礼とお返事(第3回)

さて今回も前回に引き続き、コメント頂いた方へのお返事です。

<以下引用>
昨日意見を書こうかどうか悩みましたが、皆さんが言いたい事をすべて言ってくれていました。
匿名の皆様は私同様、北米10年戦士だと思われるのですが、そもそも、日本のHRにはFilm production coresを受けたHRがいませんよね?
その下で働くのと、知識のない方の下で働くのは大手の方なら身にしみて分かっていられると思います。採用のしかたが日本とは異なります。
北米でVISAを取る為の資格は日本よりもっと厳しく、仕事を続けていくことに関しても、VFXは全てプロジェクト単位での契約の為3Dアニメーションよりもかなり短い期間です。
どなたかが仰ったとおり、日本で満足な仕事が取れなずに、文句を言われる方たちは外国で働くという事を安易に考え過ぎなのだと思いますよ。
北米の日本のみなさん、大学の学士をもち、かつ必死でコミニケーションを取るための語学力をつけ、かつ経験と技術力のすぐれた人だけが生き残れるのではないかと。
置き換えれば、それが出来ない外国人が日本で働くことも又不可能なのではないでしょうか?

現に私の隣の英人は日本語を学び、新人研修をへて、日本人式でにほんで数年皆様ご存じの会社で働いていたそうです。
そういう努力なしには外国のを採用するのはどこの会社でも難しいと思われます。採用側だけの問題ではなく、働く側の努力も必要ではないでしょうか。
北米でも、英語が話せて、かつ現地に住む人、VISAが必要がない人、それでも見つからなければ特別プログラムで簡単にVISAが取れる国の人(NAFTA)
給料が安いかつ経験がある順序がありますからね。

>そもそも、日本のHRにはFilm production coresを受けたHRがいませんよね?
おそらく居ないと思います。出来ればFilm production coresについて、もう少し詳しくフォローアップして頂けると幸いです。僕自身も非常に興味があります。

>採用のしかたが日本とは異なります。
これは僕自身も何度かの面接や採用を経て、痛感しています。本当に採用方法が日本とは全く異なっていると感じています。僕なりに経験した日本と海外の採用方法の違いについても、後々紹介できればと思っています。その時は、ぜひまたご意見頂ければと思います。

>日本で満足な仕事が取れなずに、文句を言われる方たちは外国で働くという事を安易に考え過ぎなのだと思いますよ。
>北米の日本のみなさん、大学の学士をもち、かつ必死でコミニケーションを取るための語学力をつけ、かつ経験と技術力のすぐれた人だけが生き残れるのではないかと。
これは北米だけでなく、オーストラリアでも同様だと感じています。僕も海外に出ることの難しさよりも、海外で働き続けることの方が難しいと、ここ数年で実感しました。
僕が大事だと思うのは、なぜ海外で働きたいか?という動機、目的だと思います。(これは外国人が日本に来る場合も同じだと思いますが)
個人的にはそこが曖昧だと成功するのは難しいと思っています。あと個人的には海外で働く方が、日本で働くより、数倍の労力が必要だと実感しています。それでも、僕は海外で働きたいですが(^^;

>置き換えれば、それが出来ない外国人が日本で働くことも又不可能なのではないでしょうか?働く側の努力も必要ではないでしょうか。
確かにおっしゃる通りだと思います。

<以下引用>
興味深く読ませてもらいました。毎度ありがとうございます。
この問題は難しいですね。海外の有能な方が日本でもスムーズに仕事が出来れば、世界の良い文化も流れやすくなりますし、日本のアーティストにもとても刺激的な事だと思います。
しかし、お金の面では難しいですね。英語だから扱いにくいと言う事よりも、会社としてその能力が売り上げに直結しなければ採用が難しいでしょう。
日本でそれほどの仕事がないのも事実ですし、日本ではまた別の能力が評価されるという事ではないでしょうか。
仕事って技術だけでなくコミュニケーションが大事ですから日本語が話せない=仕事ができないになってしまっても仕方がない事です。
海外の有能な方を受け入れるには、それだけの仕事が日本で動かない限りは、海外アーティストが理解する意外ないかと思います。
とは言え、今後の日本では世界を視野に仕事を広げていかないといけないと思いますし、北田さんの考え方はとても共感できます。

>この問題は難しいですね。海外の有能な方が日本でもスムーズに仕事が出来れば、世界の良い文化も流れやすくなりますし、日本のアーティストにもとても刺激的な事だと思います。
本当にこの問題は難しいと思っています。だからこそ、今回はあえて題材としてエントリさせて頂きました。
同じ事がインドやシンガポール、台湾など同じアジア諸国で出来ていて、なぜ日本で出来ないのか?
(これは言葉の問題が非常に大きいと思いますが)何とか優秀な外国人がスムーズに日本でも働ける環境が作れればっと個人的には思います。

>会社としてその能力が売り上げに直結しなければ採用が難しいでしょう。
>日本でそれほどの仕事がないのも事実ですし、日本ではまた別の能力が評価されるという事ではないでしょうか。
それは先ほど、誰かが仰られた用に日本と海外の会社では採用方法が異なるから、当然、評価されるポイントも違うのでしょうね。それは僕も十分理解できます。

>仕事って技術だけでなくコミュニケーションが大事ですから日本語が話せない=仕事ができないになってしまっても仕方がない事です。
これは僕が一番初めにシドニーに渡った時に感じました。技術的には問題なくても、コミュニケーションのミスで何度か作業をやり直したり
聞き間違えて、違う箇所を修正したりなどなど。これはコミュニケーションがきちんと出来れば、防げたミスです。
しかし、コミュニケーションが取れない、出来ないから、外国人を採用しないのでは、優秀な外国人の採用機会を失いかねません。
そういう意味では、本当にこの問題は解決が難しいのだなっと実感しています。

>今後の日本では世界を視野に仕事を広げていかないといけないと思いますし、北田さんの考え方はとても共感できます。
ありがとうございます。個人的には僕は無理に日本人が海外で働く必要はないっと思っています。ただ、考え方に関しては
国内だけでなく、世界に目を向けた考え方であってほしいとは思っています。もちろん、海外で働きたいと思っている人は
どんどん挑戦するべきだと思いますが。

>日本人も我慢してるんだから我慢しろといった村八みたいな意見は論外だと思います。これが業界の現実であり、ブレイクスルーを阻んでいる原因なんじゃないですか?
これだけが原因ではないと思いますが、この問題も日本のブレイクスルーを阻んでいる原因の一つだと思います。

>日本と海外の実力差の部分を無視して議論しても意味がないと思います。
ここで言われる実力差というのはアーティストのレベルでしょうか?それともプロダクションのレベルでしょうか?
僕個人的には日本のアーティストは本当に優秀だと思いますよ。ただ、プロダクション、マネージメントという管理する部分に関しては、海外プロダクションは日本よりきっちりとしていると思います。


さて、今回でほぼすべての方のコメントにお返事できたと思いますが、僕自身、非常に驚いた。
興味深いコメントを残された方へのお返事が残っていますので、そちらは次回にお返事させて頂ければと思います。

2 件のコメント:

  1. ここでも日本の現状(投資金・プロデューシングについて)が語られてます。
    http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1356433733
    こうして考えると、とてつもなく巨大な問題ですね。一アーティストとして出来る範囲では、自分の技術を常に最高にしておくことだと思ってます。

    返信削除
  2. 匿名さん
    そんなところでも似たようなことが語られていたんですね。
    僕自身も技術者なので、常に技術、知識は磨いておきたいと思っています。
    お互いに頑張りましょう!

    返信削除