2010年6月17日木曜日

【生活】 海外武者修行 その2 海外での貯蓄と育児

本日は妻子持ちで海外転職を目指している方たちのために、海外での育児と貯蓄について紹介させて頂きます。

本音で話ますと、海外で育児をしながら貯蓄をすると言うの少し難しいかも知れません。貯蓄は十分可能ですが、日本に居るときと大差はないと思います。単純に金銭だけを目的に海外転職を考えているならば、おそらく日本国内でフリーランスとして地道に仕事をしている方がお金は稼げると思います。
理由は色々ありますが、それは後ほど説明したいと思います。

給料だけを考えると日本よりも海外の方が単価が高く、日本よりも貯金が出来そうな気がしますが、実は海外では税金が非常に高く、家賃、子供用品、託児所、日本人学校など、日本に比べて非常に高いです。

税金は給料の25%~40%ぐらいです。所得が多くなるにつれて、税金も高くなります。

シドニーでの家賃は、以前のブログでも紹介しましたが会社の近郊に家族で生活するための物件を借りた場合、月々2000ドル前後は必要になります。

託児所はパブリックの託児所でも一人一日80ドル~100ドルかかります。毎週5日預けた場合、100ドル×20日=2000ドル。子供が二人いる場合は、その倍です。
(基本、海外転職してお子様がいる場合は、奥様は専業主婦になると思うので、基本託児所に預ける必要はないと思います。)

学校に関しては、パブリックの学校は永住権を持っている人と、持っていない人で学費がことなります。もちろん永住権を持っている人は、ほとんど無料に近い学費で通学できます。しかし、永住権を持っていない、もしくは日本人学校に通学させるとなると、かなりの費用がかかります。

子供用品に関しては、日本の倍の値段です。例えばパンパース24枚入りで18ドル~20ドルです。
ミルク、離乳食品、子供ケア用品なども日本に比べて種類も少なく、値段は1.5倍ぐらいでしょうか?
おもちゃやベビーカーなどは、日本と比べて同じぐらいの値段でしょうか?

医療に関しても、日本より遥かに高い医療費が必要です。特に小さな子供が居る場合は、医療とは切っても切り離せないでしょう。

車は本体こそ日本と同じような値段で購入できますが、保険や維持費などは日本よりも高いです。ガソリンも税金が非常に高いので、日本の倍値ぐらいでしょうか?
(僕は契約期間が短かったこともあり、移動は徒歩か公共バス、電車を利用してました。)

あと駐車場代に関しては、場所にも寄りますが週100ドル。月で400ドル程度必要になります。
こう考えると、いったいいくらもらえば貯金できるのか?逆算してみたくなりますね。。。。。。

しかし、贅沢をせず普通に家族で生活する分には、十分な収入を得ることはできると思います。
ただ、貯蓄となると少し話は別になります。まず、契約期間!もちろん契約が長ければ長いほど貯蓄できます。
僕のように半年~1年で、国を行ったり来たりすると、属に言う引越し貧乏になってしまいます。せっかく貯蓄しても、引越し代ですべたが水の泡?っということになりかねません。同じ国で長く働ければ働くほど、貯蓄はできるでしょう。
オーストラリアでは福祉厚生がしっかりしているので、ほとんどの人が貯蓄をしません。こちらの人は毎週給料をもらって、毎週散財します(笑
しかし、日本は福利厚生がしっかりしていないので、どうしても将来のために貯蓄をしなければいけません。 安定という事だけを考えるなら、絶対に日本で働いている方が安定していると言えると思います。

なんだか、ここまでの話を聞いていると妻子持ちで、海外転職するメリットがあるのか疑問に思う方もいると思います。
しかし、単純な金銭だけの計算だけではなく、色々なことを考慮すれば妻子持ちの方にこそ海外転職をしてほしいと思います。

まずは労働時間です、確実に海外の方が労働時間は短いです。また、プライベートな時間を確保しやすい生活環境、習慣です。帰宅時間は日本で働いている時よりも、早い時間に帰宅できます。特に子供が小さい間と言うのは、成長が早く、その瞬間、瞬間を子供と過ごすことが出来ます。これは父親、母親にとって大きなメリットです。
(時給換算すると日本よりはかなり良い収入だと言えると思います。ただ、子供に関する出費も多いですが。。。)

次に日本にはない大自然。大きな国立公園など、日本では経験できようなことを子供に経験さしてあげることが出来ます。

また子供だけでなく、自分自身も海外でないと経験できないことを沢山経験できます。仕事もそうですし、違った文化、習慣を実際に体感する事が出来ます。海外旅行と海外生活はまったく別のものです。
それだけに苦労も多いと思いますが、苦労に見合った経験ができると思います。

それだけのためにリスクを犯して海外転職するかどうか?と言う問題は各個人の価値観によりますが、僕にとっては家族と過ごす時間と言うのは特別なものであり、特に子供が小さい間は、できるだけ子供と一緒に過ごしたかったので、海外転職を決意しました。
もちろん、自分のやりたいことが海外にあったというのも大きな理由の一つですが。

ちなみに補足ですが、次に行く可能性があるかもしれない国!シンガポールについて少し調べてみました。
税金は10%程度だと聞いています。家賃は月2000シンガポールドル前後。
託児所に関しては、一人1700シンガポールドル。その他、食費、公共料金などは日本の半分程度だと聞きました。
車に関しては、日本の3倍ぐらいの値段かかかるそうです。治安に関しては、国の人口に対して、警官の数が非常に多く、治安は良いと聞きました。
ただ、シドニーほどの国土がないので、どちらかと言えば近代都市(東京)に近い感じでしょうか?
自然はシンガポールには皆無に近いと聞きましたが、近隣諸国の観光地までフェリーが比較的安価で出ているので、週末は南国リゾートで家族と過ごすという手もあるそうです。
(ただ、さすがに安いと行っても、毎週はいけませんが。。。。)

また、その他にも妻子持ちの方、独身の方で質問などがあれば、メールフォームより質問していただければと思います。わかる範囲でお答えしたいと思います。

3 件のコメント:

  1. こちらには初めてコメントします。今後必要になる方もいるかもしれませんのでシンガポール情報に関して少し補足を…
    税金は年収80000ドル以下までが8.5%それ以上(160000ドルまで)になると14%との事です。まあ普通はこの範囲だと思います。安いですよね。スウェーデンの時なんて50%でしたw

    家賃は2000ドルだと少し厳しいかもしれません。というのも北田さんにお伝えした家賃、自分が住んでいるのはHDBといういわゆる国営アパートなんです。Expatsの人は殆どコンドミニアムに住むので自分はちょっと例外といえば例外です。コンドの家賃はHDBよりかなり高めで大体が3000スタート、場所も部屋も良いものとなると5000ドルくらい行きます。Expats狙いで家賃が高沸しているので日本企業の駐在の方達は7000ドルくらいのところに住んでいたりします。コンドに固執せず妥協できれば安く済みますがそこらへんは個人の感覚なので難しいですね。

    シンガポールに来る方はまずうちの会社だと思うので医療などに関しては問題ないと思うのですが、車などに関しては注意が必要です。まあタクシーが非常に安く電車もすごく整備されているので殆ど必要ないのですが、政府の意向で車(当然すべて輸入車ということになるわけですが)には特別税がかかり原価の3倍します。ガソリンも高いです。自分の場合、犬と移動する際などよくタクシーを使いますが、お子さんがいて車での生活を考えている場合は少し難しいかもしれません。

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  2. いつも、細部に至る情報ありがとうございます。
    現地の情報がよくわかって、勉強になります。
    ところで、オーストラリアの税金は40%と聞いたのですが本当でしょうか?
    それから、今度時間があるときでいいのですが、以下の点、もう少し教えていただけるとうれしいです。
    オーストラリアでお住まいの地域での公園や、自然というとどんな感じでしょうか?
    LAだと、例えば海だと、たしかに大きくて広い、サーフィンもできる(私はやりませんが)などありますし、タイミングが良ければアシカやイルカを見ることもできます。しかし、岩場は少なく日本の海岸のように潮だまりい生き物を探すなどと言う遊びはできません。
    また山はありますが、乾燥して低木が多く、夏などは木々に砂埃がたまって白っぽくなってしまいます。
    日本の山のような豊かな自然という感じがしないんですよね。(Yosemiteなどにいけば違いますが、そう簡単にいけるところでもないので)
    また、週末などは、子供連れだとどんなレジャーがあるでしょうか?

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  3. >Atsushiさん
    シンガポール情報へのフォローありがとうございます。
    僕ももし採用されるような事があれば、HDBに住む予定です。色々と調べましたが、コンドミニアムは高すぎですね。
    4人家族だし、ルームシェアって訳にも行かないので、出来るだけ家賃は安く抑えたいので(^^;

    >Meleonさん
    税金40%って言うのは最高40%だと思いますよ。僕の給料から40%も引かれたら生活できないです(^^;

    その他の質問に関しては、次回の”質問に答えます”で答えさせてただきますね。

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